バス旅で寄り道も想定したいときにはどんな計画の仕方が良いのか

バス旅を計画しているときに、もしかしたらここに寄り道したくなるかもしれないというケースもあります。あるいは、旅行をしている最中にあるところに寄ってみたくなることがよくあるという人もいるでしょう。このような場合にはどのような計画の立て方をしたら良いのでしょうか。

様々な方法を考えて最適なものを選び出せるようになりましょう。

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バスツアーは最も向かない選択肢

バス旅というとバスツアーを利用するのを想像する人もいるでしょう。確かに団体旅行を計画するときにはバスツアーに団体で申し込んでしまうのは簡単な方法です。個人旅行でも1人から参加できるものがたくさんあるので、バスで旅行をしたいと考えたときにツアーを利用するのは典型例と言えます。

ただし、寄り道をしたいというときにはバスツアーは最も向かない選択肢です。基本的にはバスツアーはスケジュールがタイトに決められていて、ツアーに参加している人たち全員に予定していた通りのスケジュールで各所を巡れるサービスを提供するのが基本になっています。

参加者の誰かがここに寄り道したいと言っても、全体の意向がわからないことに加え、全体のスケジュールを遅らせることになるので受け入れてもらえないのです。では、バスに乗っている人全員の合意が得られれば寄り道は可能なのかと疑問に思う人もいるでしょう。

確かに参加者全員が同じグループの人たちで、話をしていたらあのスポットに寄ってみたくなったというケースもあるかもしれません。しかし、それでも原則としてツアーに申し込んだ以上はスケジュールに従って観光地を回ることが求められてしまい、寄り道は許してもらえないのです。

スケジュールに含まれている体験教室、昼食会場などとの兼ね合いがあって、予定していた時間通りにスポットに到着できないと迷惑がかかってしまいます。また、寄り道をしたせいでキャンセルする場所があるとバス会社やツアー会社との信頼関係が崩れることになるため、要望を受け入れてもらえないのが通例です。

観光バスが利用可能かはケースバイケース

ツアーのように現地への往復手段としてもバスを使い、現地での行動もバスに任せるサービスもバス旅ではよく用いられていますが、現地でだけ観光バスを利用するというパターンもあります。また、全て移動はバスにするというケースでも、現地までは高速バスなどを別途手配して行き、現地では観光バスを使うという方法があるでしょう。

観光バスを使っているときに寄り道ができるかどうかはケースバイケースです。なぜなら、観光バスにも様々なものがあるからで、その選び方と現地でどんなスケジュールを考えていたかによって決まるでしょう。観光バスにはツアーバスと同じような感じでスケジュールがきっちりと決められていて、集合したら時刻通りにエリア内の観光地を巡る仕組みになっているものがよくあります。

この場合には基本的にツアーと同じなので個人の意向によって寄り道をお願いしても応じてもらえないのが原則です。バスが一通り回って元の場所に戻ってから、そのバスが次に何かをするスケジュールが決まっていることも多く、遅れが発生しないように運行しています。

そのため、ちょっとした寄り道であっても断られてしまうのが一般的です。一方、観光バスの中には周遊バスとして運行されているものも少なくありません。

周遊バスの場合には時刻通りにバスが決まったルートを回ることが最も重要視されていて、利用者は任意のところで降り、また必要になったら乗ることができる仕組みになっています。この場合にはやり方によっては寄り道が可能です。

もともと自分としてはスケジュールに入れていなかったところに寄ってみたいと思ったときに、最寄りのバス停で降りれば良いだけだからです。わざわざ近くまで行ってもらうことはできませんが、有名なところなら一通り近くに停まる形になっている周遊バスが多いので比較的簡単に寄り道できることが多いでしょう。

チャーターしたバスなら寄り道も可能

バス旅で寄り道をしたいと思ったら最も適しているのはチャーターバスです。10人程度まで乗れるマイクロバスから、50人以上も乗れるバスまで幅広く選択肢があり、団体旅行のときなら候補にできるでしょう。人数が少ないならタクシーの方が割安になる場合が多いものの、通常はタクシーを二台使うよりは安上がりになります。

チャーターするときには目的地やスケジュールを大まかに予め打ち合わせしておくのが一般的です。しかし、当日になって変更できないわけではなく、一日あるいは半日貸切といった形にしておけばその時間内に収まる範囲でなら柔軟に対応してくれるでしょう。

地元の地理に強い運転手がいるバス会社を選んでおけば、寄り道したいところが見つかったときに速やかに対応してもらえます。

ガイド付きなら寄り道する場所の候補も増える

寄り道するところをバス旅の中で見つけていきたいという人もいるでしょう。それこそが旅行の醍醐味というのならガイド付きのバスをチャーターするのが良い方法です。

もともとどんなスケジュールを立てていたかに応じて、きっとこんなことに興味があるだろうと考えて様々な見所を紹介してくれます。バスでの移動中に見えるものを説明してくれるだけでなく、立ち寄った場所の周辺に何があるかも詳しく教えてもらえるでしょう。

ガイドの力量によってどれだけ豊富な候補を挙げてくれるかは異なりますが、良いところが見つかったら気軽に寄り道することが可能です。紹介したところに寄りたいという声が上がるのはガイドとしても嬉しいことなので、良好な関係を育むことができてバス旅が一層楽しくなるでしょう。

スケジュール変更が可能なサービスを選ぼう

チャーターのバスで旅行をすればスケジュールは必ず変更できるかというとそうとは限りません。あまり柔軟な対応はしていなくて、打ち合わせのときに決められた通りにしか運行しないのを原則としているケースもあります。

チャーターしようかと話を持ちかけたときに、スケジュールを当日になって現地で変更することは可能かを予め確認しておきましょう。バス会社によってどの程度までなら許容してくれるかは違います。例えば、隣の観光スポットに寄っていく程度なら大丈夫でも、途中で高速道路を下りてレストランに行くのはだめということもあります。

具体的に例をいくつか話してみて、どのくらいまでなら柔軟に対応してくれるのかを確認しておくと安心してバス旅を楽しめるでしょう。